換羽期

カラスにも、羽が生え変わる時期が、あるそうな。

カラスを飼うまで、とにかく鳥類については知識がなく、猫や犬みたいに毛が生え変わる時期があるなんて、本当に知りませんでした。

換羽期と呼ばれるそれは、うちのボルトをハゲワシに変えてくれました(笑)

(これは余談なのですが、カラスの耳って、ただポッカリと穴が開いてるだけの雑な作りって知ってましたか?www)

そして…

この換羽期というのは、体温調節に大切な羽が生え変わるため、カラスにとっては本当に体力消耗の時期だそうです。

「ハゲワシになってるやん!!」とケラケラ笑った次の日あたりから、うちのボルト、消耗のあまりみるみる痩せ細り、ついには自分でご飯が食べられないほど衰弱してしまいました。換羽期に、どこかの炎症か、風邪か、そういう症状が同時に出てしまったのだと思います。

我が家の方針で、うちのカラス2羽は動物病院等には通っていません。賛否両論あると思いますが、あくまでうちの方針です。ボルト・ナット(カラス)は家族。だけど、あくまでペット。人間と同等のことはしてやれない。害鳥指定されているため、通常の動物病院ではみてもらえないし、ボルト・ナットを病院に連れて行ったり、家族以外の人に診察されることのほうがストレスになるはず。その代わり、我々ができることを最大限手を尽くし、ダメなら諦めよう、というものです。

ボルトの様子ですが、いつもなら家の二階のカラス小屋の中を飛び回り、人の気配がすると「ア"ァ"〜!!(腹の底から)」と鳴き、私がごはんをあげると嬉しさのあまり羽をバタバタさせて喜んでくれます。とにかく我が家の元気印!!それがボルトです。それがいまや、見た目はハゲハゲおじぃ、ご飯をみてもそっぽをむいて、いつも片脚をあげていつでも眠れる体勢をキープしています。声なんか全然聞こえません…

さぁ、困りました。先の我が家の方針もあり、病院には連れて行かないため、策を練る必要があります。

通常の我が家は、早朝と寝る前に主人がご飯をあげ、昼間は私がお世話をしています。ですが、私一人だと、日中子どもたちもいるため、死にそうなボルトのお世話を、かかりきりでは、してあげられません。そこで、主人はまた「カラス休暇」をとり(そんな休暇、あるわけない!!でも、本当にそういって、職場の方も理解してくれ、休ませてくれるんです…主人の職場の方々、この場を借りて厚くお礼を申し上げます)、ボルトを生かします。

幼少期に鳥を飼ったことのある主人の情報だと、「鳥は野生性が強いから、弱み(弱っている姿や様子)を見せたら相当しんどいということだよ、鳥を“弱っている”と感じたら、その鳥は死が近いよ」とのこと。

それから主人は鳥に関する様々な文献を読み漁り、鳥は丸々2日、何も食べないと、低血糖になり死んでしまうということがわかりました。自分では食事をしなくなってしまったボルトには、強制給餌するしか、生かしておく方法がありません。

二人がかりでの強制給餌です。私はボルトの体をブランケットでぐるぐる巻にして、だっこします。大変なのは、主人です。首だけが動かせるボルトに噛みつかれながら、強制給餌です。主人も私も負傷しながら、「ボルトはきっと、これよりもずっとしんどいはず」と言い聞かせながら、、、。

2時間ごと、丸2日、負傷することたくさんの強制給餌。

とりあえず、無事にそこでなんとか生きながらえてくれて、本日も元気にしております。

ドラマティックなお話になるはずが、書いてみるとあっけなくなってしまうことに途中で気が付きました(笑)

唐突な終わりになっちゃって、ごめんなさい。詳細はまた後日追って。



コメント

  1. ご無沙汰しています。m(__)m
    我が家の鶏も換羽で、尾無し名古屋コーチンになっています。
    並ウズラは換羽時期に凶暴になったり、何もしてないのに飛びかかって来る事もあります。ボブホワイトもイライラするのか、部屋中追いかけっこし、同じ所をクルクル回ってます。自己防衛意識なのか、周りは全て敵?に見えるみたい。

    野生だと換羽は命がけだとか?上手に飛べなくなり、飲まず食わずになるからだと思うのですが、、、ボトルちゃんは目力あるし元気そう、早く生えそろうといいですね。

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    1. 貴重なお話ありがとうございます、やっぱり換羽期って、相当大変なものなんですね…知らなかったです。

      うちのボルトも相当気が立っていて、元気になってしばらくしてから、ナットとかなり激しくやり合ってました…

      尾無しコーチンさんも、並ウズラさんたちも、換羽期頑張れー!!

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